記者資料提供(2023年3月24日)
企画調整局東京事務所
神戸市は、ネスレ日本株式会社、日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社をはじめとした13社(令和5年3月時点)による資源の有効活用プラットフォーム「一般社団法人アップサイクル」と連携し、紙資源と六甲山の間伐材から紙糸を作り、繊維製品へのアップサイクルに取組みます。
また、当該繊維製品によって六甲山の豊かな自然と山の手入れの大切さ等をPRするとともに、製品及び売上の一部を寄付いただき、持続可能な循環型社会及び六甲山の森づくりにつなげていきます。
1.取組み概要
- ご家庭の紙資源や参画企業・団体から発生する廃棄紙資源と六甲山の未利用の間伐材から紙糸「TSUMUGI」を作り、繊維製品にアップサイクル。
- 製品の販売時や参画企業・団体のノベルティ用製品の配布時に、取組み及び六甲山の豊かな自然と山の手入れの大切さ等をPR。
- 製品の売上の一部を、六甲山の森づくりのために寄付をいただくとともに、子ども服として市内児童養護施設に寄付をいただく。
<神戸市の役割>
・資源回収ステーションで市民からネスレ日本製品などの紙パッケージを回収
・六甲山等で間伐作業を実施、東京圏でのPR
2.取組み動画の公開等
神戸市職員や上唐櫃林産業農業協同組合の方が出演し、未利用の間伐材が紙糸に生まれ変わる様子を動画で制作。また、取組み立上げにあたり一般社団法人アップサイクルがクラウドファンディングを実施するなど、取組みへの共感を得て、持続可能な循環型社会の形成、六甲山の森づくりにつなげていきます。
<動画>https://www.youtube.com/watch?v=G9_buaIxnss
<クラウドファンディング>https://greenfunding.jp/lab/projects/7133
<アップサイクルの仕組み>
■「一般社団法人アップサイクル」について
業界の垣根を超え企業・団体が連携し、従来のリサイクルの枠を超え新たな取組みを展開するプラットフォームとして、循環型社会のハブとなることを目指す。
<ホームページ>https://upcycle.or.jp/
・設立日:令和5年2月7日
・代表理事 森原 洋(ニッシントーア・岩尾株式会社 繊維事業本部テキスタイル部長)
理事 嘉納 未來(ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長)
事務局長 瀧井 和篤(ネスレ日本株式会社)
参加企業・団体 | 取り組み内容(今後の予定含む) |
ニッシントーア・岩尾株式会社 | 繊維産業における技術や知見の供給 |
ネスレ日本株式会社 | 「ネスカフェ」や「キットカット」等の製品パッケージやコーヒー残渣の供給 |
凸版印刷株式会社 | 紙資源や加工技術の供給 |
シーエヌシー株式会社 | コーヒー残渣の供給や運営店舗におけるアップサイクル製品の販売 |
日本ロレアル株式会社 | 化粧品や紙資源、オフィスで飲用したコーヒー残渣の供給 |
メットライフ生命保険株式会社 | 「メットライフ生命の森」の除伐材やコーヒー残渣の供給 |
神戸市役所 | 紙資源の回収、六甲山等で間伐作業や東京圏での情報発信 |
SHAREWOODS. | 間伐材や加工技術の供給 |
株式会社艶金 | 食品残渣で染める「のこり染」の供給 |
ZERO株式会社 | 運営するフードロス削減BOX「fuubo」でアップサイクル製品の販売 |
NPO法人インクルーシヴ・ジャパン | アップサイクル製品のデザインの供給 |
宗教法人車折神社 | 奉納後の玉垣の供給 |
備後撚糸株式会社 | 糸を撚り合わせる「撚糸」技術の供給 |
加賀友禅 毎田染画工芸 | 友禅染めの技術供給 |
■参考)経緯等
・アップサイクル衣服を製作するため、市内資源回収ステーションに回収ボックスを設置し、ネスレ日本の紙パッケージ製品の回収(令和4年2月~)
施設名 | 所在地 |
あづま資源回収ステーション | 中央区吾妻町4丁目1-6(コミスタこうべ内) |
ほくしん資源回収ステーション | 北区藤原台北町1丁目23(リサイクル工房ほくしん内) |
ふたば資源回収ステーション | 長田区二葉町7丁目1-18(ふたば学舎内) |
・東京圏で回収した紙資源と六甲山の間伐材をアップサイクルし、児童養護施設の子どもたちに届ける子ども服を製作する取組みを実施(令和4年10月~12月)