株式会社ヤマップとの事業連携協定に基づく取り組み状況

記者資料提供(2024年10月17日)
経済観光局観光企画課、建設局公園部森林整備事務所、消防局警防部警防課

神戸市は株式会社ヤマップ(本社:福岡市、代表取締役CEO:春山慶彦、以下「ヤマップ」という。)と、神戸の山々で「登山」を楽しんでいただく環境のさらなる向上を目指し、「神戸登山プロジェクトの推進に向けた事業連携協定」を2023年10月2日に締結しています。
これまでの事業連携項目に基づき実施した取り組みについてお知らせします。

実施した取り組み

・2023年10月~2024年9月までの実施事項

協定事項             取り組み内容
安全登山の推進・啓発消防局とヤマップが安全登山の啓発チラシ・ポスターを作成(「119番の日」広報イベントにて登山口等でチラシを配布)安全登山の啓発チラシ・ポスターを山陽電鉄、神戸電鉄、六甲ケーブル、トレイルステーション神戸など、各所に掲示・配布市ホームページでのYAMAP※利用勧奨トレイルステーション神戸にて、ヤマップ社員による「YAMAP使い方講座」を実施
登山道整備促進YAMAPを活用した「六甲山登山道整備キャンペーン」を実施(アプリユーザーが登山道中で整備が必要だと思う箇所をYAMAPに投稿)キャンペーンで収集した情報を元に、神戸市が登山道や橋等の補修を実施 
登山ルート情報の発信公共トイレ情報、トレイルステーション神戸の情報を神戸市が提供し、YAMAP地図に反映
登山データの共有・分析YAMAPの活動日記数、六甲山地図ダウンロード数、通行量ヒートマップ、六甲山モデルコース通過人数などのデータを神戸市に提供。神戸市は登山環境整備の基礎データとして活用
神戸登山の魅力発信と観光誘客YAMAP MAGAZINEにて、『神戸のシンボル「六甲山」と名湯「有馬温泉」を満喫する、ゆるり山歩(さんぽ)旅』の記事発信YAMAPでのデジタルバッジキャンペーンを実施

※「YAMAP」とは、ヤマップが提供する、登山地図GPSアプリ。
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです(2021年8月登山アプリ利用者数調査[App Ape調べ])。2024年9月時点、ダウンロード数は460万件。

(神戸市×ヤマップ 登山啓発チラシ) 
keihatsu

(YAMAP MAGAZINEでの発信記事)
yamapmagazine

取り組みによる効果

(1)登山者数の増加

YAMAPアプリの利用勧奨や安全登山に関する啓発、神戸登山の魅力発信の取り組みにより、YAMAPでの六甲山地図ダウンロード件数が増加するなどYAMAP利用者に見る登山者数の増加に繋がりました。
・YAMAPの六甲山地図ダウンロード件数(年間)
2022年 54,075件 → 2023年 67,425件(24%増)

(2)道迷いが原因となる山岳救助件数の減少

六甲山地図ダウンロードの増加や、消防局と建設局の連携による道標の設置を進めた結果、道迷いが原因となる山岳救助件数の減少に繋がりました。
・道迷いが原因となる山岳救助件数の減少
2022年 34件 → 2023年:22件 (35%減少)

(参考)山岳救助件数(うち、道迷いが原因の件数)
 2023年 88件(22件)
 2022年 92件(34件)
 2021年 87件(31件)
 2020年 96件(34件)
 2019年 82件(32件)

(3)登山の利便性向上

公共トイレなどの登山ルート情報の発信や道整備促進により、登山の利便性が向上しました。

(4)神戸登山への高い関心

神戸登山の魅力発信と観光誘客の取り組み等により、多くの方に神戸登山へ関心を持っていただきました。
 ・「六甲山登山道整備キャンペーン」
    投稿数 439件
    (キャンペーン参加者以外の投稿も含めると998件であり、2022年の同時期の約6倍)
 ・AMAP MAGAZINEの発信記事
    記事公開後約1ヶ月間の総PV数は48,540PV
 ・
デジタルバッジキャンペーン
    3ヶ月間で16,637名がデジタルバッジを獲得

YAMAPへの投稿情報に基づく登山道整備(取り組み詳細)

2023年10月から2024年1月までの間、YAMAPにて六甲山系・丹生山系の登山道の中で整備が必要と思われる場所を写真で撮影し、アプリ内フィールドメモで投稿を行うキャンペーンを実施。この度、みなさまより数多くいただいた情報を基に、登山道整備を行った箇所について、お知らせをいたします。引き続き、投稿いただいた情報を参考にしながら、登山道整備を進めていきます。

<整備箇所(一例)>

①背山散策路(北野道)  (橋の傷んだ板を補修)
haizantizu
施工前
haizanbefore
施工後
seyamaafter
寒天山道 (危険な倒木の除去)
kantensandoutizu
施工前
kantensandoubefore
施工後
kantensandoafter
③徳川道 (危険な倒木の除去)
tokugawamititizu
施工前
tokugawamichibefore
施工後
tokugawamichiafter

(参考)安全で快適な登山のために

しっかりした準備と山の知識がなければ事故のリスクが高まります。六甲山には多くの登山ルートがありますが、自身の体力や技術レベルにあったルートを選び、無理のない登山計画を立てましょう。
 ・地図・コンパスは必ず持参しましょう
    ※YAMAPなどの地図アプリを利用する際は、スマホの充電対策も忘れずに。
 ・適度な休憩を取り、水分と栄養補給を
 ・足元をしっかりと保護し、滑り止め効果のある登山靴を
 ・風雨や寒さなど、変わりやすい山の天候から身を守るためにも、レインウェアの準備を
 ・正確な現在地の確認と、適切なルート選定を
    https://www.city.kobe.lg.jp/a17526/kanko/leisure/mountain/rokko-tozan.html

(参考)登山道整備キャンペーンの概要

(1)キャンペーン概要
 YAMAPにて、六甲山系・丹生山系の登山道の中で整備が必要と思われる場所を写真で撮影し、アプリ内フィールドメモで投稿を行うキャンペーン。
(2)キャンペーン期間
 2023年10月3日から2024年1月8日まで
(3)参加人数・投稿数
 キャンペーン投稿数 439件
 キャンペーン参加者以外の投稿も含めると998件(整備必要箇所726件、道迷い箇所272件)
(4)その他
 業連携協定を締結したことを記念して、YAMAPアプリ内で、キャンペーン期間中限定のオリジナルデジタルバッジを配信。約3ヶ月で16,637名がバッジを獲得。
(デジタルバッジデザイン)
baji

(参考)神戸登山プロジェクトの推進に向けた事業連携協定

神戸市とヤマップは、ヤマップが持つ登山プラットフォームやノウハウを活かし、(1)安心・安全な登山の啓発と環境の整備や、(2)神戸登山の魅力発信と観光誘客の促進を目指して、以下の項目について事業連携協定を締結。
<事業連携項目>
・安全登山の推進・啓発
・登山道整備促進
・登山ルート情報の発信
・登山データの共有・分析
・神戸登山の魅力発信と観光誘客

(参考)YAMAPについて

会社名    :株式会社ヤマップ
本社所在地 :福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金    :1億円(資本準備金含む)
事業概要   :登山アウトドア向け Web サービス・スマートフォンアプリ
          「YAMAP」開発・運営
          「YAMAP STORE」運営
          「YAMAP アウトドア保険」販売
          「YAMAP MAGAZINE」運営
          「YAMAP TRAVEL」運営
          「YAMAP ふるさと納税」運営
          「山と街を巡る旅 環」運営
URL      :https://corporate.yamap.co.jp/