記者資料提供(2024年9月27日)
企画調整局デジタル戦略部情報政策担当
神戸市では全国初となる包括的なAIに関する条例である「神戸市におけるAIの活用等に関する条例」を2024年3月に制定し、これまで施行に向けた準備を進めてまいりました。この度、「規制自体ではなく、一定のルールの下でのAIの効果的かつ安全な活用」を目的とした制度を具体的に運用していくために、条例に基づく「神戸市におけるAIの活用等に関する基本指針(以下「基本指針」という。)」を策定いたしました。
基本指針の策定により条例の施行準備が整いますので、本日付で条例を施行し、条例及び基本指針に基づき、リスクアセスメントを中心とした制度の運用を開始します。
1.基本指針について
名称
神戸市におけるAIの活用等に関する基本指針
項目
- 市におけるAI活用に関する基本的な事項
- 市におけるAI活用の際の評価及び検討(リスクアセスメント)
- 市民及び事業者がAIを効果的に活用するための施策
- 神戸市立の学校における、AIを適正に活用するための教育に関する基本的な事項
- 市の業務を請負・受託する事業者がAI活用に際し市に同意を得なければならない業務及び範囲
- その他、本市におけるAIの活用等に関し必要な事項
- 社会情勢の変化を踏まえた見直し
対象
神戸市及び市の業務を請負・受託する事業者
(市民や一般の事業者のAIの活用を制限するものではありません。)
2.リスクアセスメントの概要
市の処分等にAIを活用しようとする際には、神戸市独自の48項目から構成するリスクアセスメントシートに基づきリスク評価を実施します。
URL:https://www.city.kobe.lg.jp/a08691/20231121_ai.html
【リスクアセスメントを実施する処分等の範囲】
- 公権力の行使にあたる行政処分の判断に活用するとき
- 市の基本的な政策を定める計画策定及び評価・見直しにかかる現状または課題の把握、目標設定、取り組み、評価方法の検討・決定に活用するとき
- その他市民・事業者に重大な影響を及ぼす可能性があるものに活用するとき
ア 本市要綱に基づく給付など、行政処分に準ずるものの判断に活用するとき
イ 行政指導等の事実行為のうち市民の生命、身体、健康、財産及び公共性を有する財産に重大な影響を与えるおそれがある判断に活用す
るとき
3.施行時期
2024年9月27日(金曜)