記者資料提供(2023年3月24日)
企画調整局参画推進課
楽天モバイル株式会社(以下「楽天モバイル」)、楽天ヴィッセル神戸株式会社(以下「ヴィッセル神戸」)、神戸市の3者は、2023年3月8日、楽天モバイルが提供する5Gを活用し、ノエビアスタジアム神戸(以下「ノエスタ」)から神戸旅行を疑似体験できる「ドローン遠隔旅行」の実証実験を行いました。
本実証実験は、ノエスタにヴィッセル神戸の試合観戦に訪れるお客様に、新しいスタジアム体験を提供すること、また、神戸市の魅力ある観光地情報を提供することで、ノエスタを起点として神戸市内の回遊性を高めていくことを目的に実施しています。
本実証実験の概要
- ノエスタから市内観光地を飛行するドローンの遠隔操縦
- ドローンの空撮映像にARコンテンツを合成表示したリアルタイムの映像伝送
1.ノエスタから市内観光地を飛行するドローンの遠隔操縦
本実証実験では、ノエスタの観客席から、遠隔地となる神戸市内の観光地、メリケンパーク・ハーバーランド周辺の上空(神戸港海上)を飛行するドローンを遠隔操縦できることを確認しました。また、ドローン搭載カメラの映像をストリーミング配信し、観客席からリアルタイムに神戸市内の様子を確認できました。また、各拠点で5Gを活用することにより、大容量の映像を低遅延で配信することに成功しました。なお、メリケンパーク・ハーバーランドでのドローン操縦および遠隔操縦の補助は、ドローンを活用したソリューションの提供や人材育成・支援などの事業を行う楽天グループ株式会社の無人ソリューション事業部が行っています。
(左)ノエスタでのドローン遠隔操縦の様子、(右)メリケンパーク・ハーバーランド周辺の上空をドローンが飛行している様子
2. ドローンの空撮映像にARコンテンツを合成表示したリアルタイムの映像伝送
本実証実験では、ドローンが撮影するカメラ映像にARコンテンツとして、観光地情報やアイテムボックス、広告を合成表示のうえ、リアルタイムに映像伝送できることを確認しました。ドローンを遠隔から操縦し、神戸市の観光名所を映像に捉えながら、その名所の最新情報や歴史をAR表示させることが可能です。遠隔操縦するドローンが、ARのアイテムボックスに近づくと、メリケンパーク・ハーバーランド周辺の観光時に使用できるクーポン券や、ヴィッセル神戸の公式グッズを獲得することもできます。さらに、AR広告を画面上の飛行経路付近に表示できることを確認し、観光地への集客に寄与するプロモーション映像を表示するなど、スタジアム外での広告枠の拡大につながる活用を検討しています。なお、ドローン遠隔操作ソリューションの提供およびARコンテンツ開発については、楽天モバイルパートナープログラムで共創する株式会社Red Dot Drone Japanにご協力いただいています。
楽天モバイルとヴィッセル神戸はこれまでも、ノエスタにおける新しい観戦体験の提供に向けて、楽天グループのアセットや5G、VPS(Visual Positioning System)、AR等の技術を活用した実証実験を行ってきました。また、神戸市と楽天グループは包括連携協定に基づき、神戸市のまちの活性化等に関する取り組みで協働しています。今回の取り組みを通して、神戸市中心部への観光誘致、観光における滞在時間の向上に繋がる施策を検証するとともに、より幅広いお客様に付加価値のあるスタジアム体験のコンテンツを検討していきます。
楽天モバイル、ヴィッセル神戸、神戸市は今後も、スタジアムでの試合観戦体験の充実や、神戸市内をより深くお楽しみいただくための施策を検討し、神戸の魅力向上、まちの活性化を目指してまいります。
(参考)神戸市と楽天グループ株式会社との包括連携協定
(1)神戸の魅力の向上と情報の発信
(2)インバウンドの推進
(3)ふるさと納税の推進
(4)大学等と連携した人材育成支援
(5)スポーツを通じた地域貢献
(6)神戸のまちの活性化等