「楽天技術研究所サマーインターン2019」実施結果報告

記者資料提供(令和元年12月26日)
企画調整局産学連携ラボ

1.趣旨

 神戸市と楽天株式会社は、昨年12月に締結した包括連携協定「『若者とつくるみらいのKOBE』実現に向けた神戸活性化プロジェクト」に基づき、神戸市内大学の学生の人材育成に取り組んでいます。 

 その一環として、神戸の社会課題解決に向け、テクノロジーを活用したソリューション技術の開発等を目的に、楽天株式会社の楽天技術研究所と神戸市が連携して「楽天技術研究所サマーインターン2019」を開催しましたので、実施結果を公表します。

2.実施概要

・技術開発期間: 8月から9月まで

・実証実験期間: 9月中旬

・最終報告会: 9月20日(金曜日)

3.開発技術に基づく実証実験の実施

(1)「神戸市立中央図書館」にて

 来館者と“本との新しい出会い”を促すため、読書の秋におすすめする本の「ジャケットや見どころポイント」を一覧して紹介するデジタルサイネージシステム

写真 図書館における実証実験

(2)「Nick KOBE MEAT SHOP」にて

 精肉店で秤に載った肉の部位や量に応じて、購入者におすすめの調理方法や調味料などの情報を表示するシステム

写真 Nickにおける実証実験

 (3)「有馬温泉高山荘 華野」にて

 浴室内の混雑の緩和を実現するため、浴室の利用客数をセンサで計測し、客室の照明の色彩の変化を用いて混雑状況を伝えるシステム

写真 有馬温泉 高山荘 華野における実証実験

4.実施結果・今後の展開

・学生が平素の研究室等の中での実験にとどまらず、楽天技術研究所が関わることで、技術者の高度な技術の教示とフォローアップを受けながら、実店舗で実験を行えたことで、これまでにない人材育成に繋がった。

・神戸市立中央図書館におけるデジタルサイネージを活用した情報発信を行うための実証実験は、数多くのメディアにも取り上げられ、利用者に大変好評であった。

・精肉店「Nick KOBE MEAT SHOP」における情報を表示するシステムや、「有馬温泉 高山荘 華野」における浴室内の混雑状況を伝えるシステムの実証実験についても、学生の創意工夫により新規性のある興味深い取組みであった。

・市内に23の大学等が集積しているという本市の強みと楽天(株)のテクノロジーを活かした更なる人材育成を検討する。

※具体的な取組み状況については楽天株式会社制作の動画をご参照ください。https://corp.rakuten.co.jp/innovation/rnn/2019/1910_008/

<参考>

・神戸市と楽天株式会社との包括連携に関する協定の締結についてhttps://www.city.kobe.lg.jp/a57337/shise/press/press_back/2018/press_201812/20181201040301.html

・「楽天技術研究所サマーインターン2019」参加学生を募集https://www.city.kobe.lg.jp/a57337/shise/press/press_back/2019/press_201902/20190208040301.html

・楽天技術研究所HP「地域課題の解決に取り組む学生インターンシッププログラム実施のお知らせ」https://rit.rakuten.co.jp/news/article/information/2019/0828_01/

・中央図書館における本との新しい出会いを促す情報発信の実験開始のお知らせhttps://www.city.kobe.lg.jp/a57337/shise/press/press_back/2019/press_201909/20190905040301.html