神戸市のスタートアップビザ制度から『卒業生』が誕生!~神戸市が支援した外国人起業家が在留資格『経営・管理』を取得~

記者資料提供(2023年12月15日)
経済観光局新産業創造課

神戸経済の持続的な成長を目指し、スタートアップの育成・集積・定着支援を行っている神戸市では、国内のみならず、世界中から起業家・スタートアップを受け入れています。
スタートアップビザ制度は、外国人起業家の受け入れを拡大するため、自治体が起業準備活動の管理・支援を行うことを条件に、在留資格『経営・管理』(※)の取得を目指す外国人を対象に、起業準備期間として最長1年間の入国・在留を認める制度です。
このたび、神戸市のスタートアップビザ制度を活用して起業準備活動を行っていた外国人起業家2名が在留資格『経営・管理』を取得しましたので、お知らせいたします。
神戸市では引き続き、起業しやすい環境づくりをすすめてまいります。
(※)日本でビジネスを行うために必要な在留資格。取得には500万円の資本金もしくは2名以上の常勤職員の雇用等が必要。

1.起業活動の概要①

(1)社名 株式会社LIFESHOT(https://lifeshot.me/

(2)代表者 梁 東珍(ヤン ドンジン)
(3)所在地 兵庫県神戸市中央区
(4)事業概要
外国人観光客とフォトグラファーのマッチングアプリケーション開発・運営
(5)事業内容詳細
日本の様々な地域の魅力的な景色が外国のSNSで発信・拡散されているが、外国人観光客が旅行で来日した際、SNSと同じような写真を撮影できないという課題を解決するため、外国人観光客とフォトグラファーのマッチングアプリケーションを開発・運営。今後、フォトグラファー独自のAIを開発し、世界のフォトグラファーの悩みを解決するテック企業を目指す予定。
(6)代表者コメント

「日本での起業は、事業パートナー探しや事務所の契約、銀行口座開設等、外国人が一人で行うには非常に難しいプロセスがたくさんあります。しかし、本制度が提供する外国人起業家向けの様々なサポートを利用し、経営管理ビザ取得に向けての準備や対応を迅速に進めることができました。本制度を利用したスタートアップの成功例となれるよう、今後の事業発展に努めてまいります。」
 

2.起業活動の概要②

(1)社名 Asav Research合同会社(https://asav.dev


(2)代表者 Andrei Savonichev(アンドレイ・サボニチェフ)
(3)所在地 兵庫県神戸市須磨区
(4)事業概要
ハードウェア・ソフトウェアのプロダクト一括開発
(5)事業内容詳細
ハードウェアのプロトタイプの作成、電気系統の設計、その運用を支えるソフトウェア開発を一括提供。また、クライアントの既存システムの改善提案も実施。今後、エンジニアリング事業の拡大や一般市民に向けたソーシャル型工房開設を目指す予定。
(6)代表者コメント

「事業拡大を目指せる安定した環境を求め、神戸にきました。習慣も言語も違う日本での事業展開は、難しさもありますが、そういう状況でこそ挑戦すべきと考えています。幸いなことに、本制度の利用を通じて、想像していた以上に手厚いフォローとサポートを受け、非常に順調に会社を設立し、事業を開始することができました。今後は、地域の企業の方々との協業を進め、地域の技術力の発展に、我々の持つ技術と経験と知識を注ぎ込みたいです。」

3.スタートアップビザ制度について

日本の産業の国際競争力強化と国際的な経済活動の拠点形成を目的に、外国人起業家の受け入れを拡大するため、2018年12月28日に経済産業省が法務省とともに新たな制度を創設。認定された計画に基づき地方公共団体が管理・支援等を行う外国人起業家は、最長で1年間、起業準備活動のために入国・在留することが可能となるもの。神戸市は経済産業省の認定を経て、2019年4月より本制度の運用を開始。

<参考>
神戸市スタートアップビザについて
https://www.city.kobe.lg.jp/a14333/business/sangyoshinko/shokogyo/venture/newindustry/startupvisa.html